本田流鎮魂法その1
この鎮魂法を実践するにはまず、鎮魂石を入手する必要がある。
鎮魂石は、「古事記」にあるように、イザナギがアマテラスに御首玉(御頸珠)を授けたことに由来している。
鎮魂石というのは、本来は神界から奇跡的に授かるものであるという。
だが、除霊などの、急に必要な場合はそうもいかない。
したがって、神社の境内、あるいは清明な山や川、海辺などから探しだし、
神から授かった石と見立てて用いるようにするしかないだろう。
※なければパワーストーンを購入してもよい。
この石は自らの魂を鎮めるものであるから、必ず清浄な場所から入手するべきである。
ケガレのある場所から入手するのは避けなければいけない。
その石は、直径一、五センチ(五分)くらいから三センチ(一寸)ぐらいの球形で、重く固い
「活き石」がよいとされている。
とはいえ、活き石の判別は難しいので、黒くて底光りのする石であればよしとされる。
重量は二十六グラムから三十七グラムくらいのものが一番よいという。
軽石のように粗いスカスカしたものや、他の石と擦り合わせて、傷の付くような柔らかい石は絶対に使用するべきではない。
形は、正円形のものがいいのだが、なかなか入手困難なので、正円に近いものであればよい。
以上の条件に見合った石を探し出したら、清水で洗い、塩で清める。
そして綿の袋に入れて保存する。このさい、汚れた手で触ったり、みだりに他人に見せたりしてはいけないとされているので注意すべきであろう。