小さな幸せを運んできてくれるケセランパサラン

小さな幸せを運んできてくれるケセランパサラン

小さな幸せを運んできてくれるケセランパサラン

30代 女性 東京都

 

子供の頃から、ずーっと探し続けていた小さな妖怪「ケセランパサラン」

 

ついに、手に入れることができました!

 

私は介護のお仕事をしているので、

 

よく利用者さんのお宅を訪問させていただいて、

 

身の回りのお世話や、炊事、洗濯、掃除なんかをするんですね。

 

それで、古い桐箪笥の片づけをしている時に、

 

ふと、箪笥の奥の方に小さな木箱を見つけたんですね。

 

それは、すごく古そうな箱で、

 

とても大事にしまってありました。

私は利用者さんの息子さんに頼んで、これちょっと開けて中をみていいですか?

 

って頼んだんです。

 

息子さんも箱の中身の事は知らず、「なんだろぅ?」なんて言いながら

 

開けてくださったんです。

 

私も、内心もしかしたら・・・なんて思いながら、

 

どうか、「ケセランパサラン」であって欲しいと願いながら

 

そっと中を覗いたんです。

 

そしたらそしたら、私が、20年以上前に見た、

 

あの、白くて丸い謎の生物「ケセランパサラン」がそこにいたのです。

 

もう、私、うれしくてうれしくて、感動のあまり、「やったぁー」って飛び跳ねちゃったんです。

 

それで、思わず、その息子さんに、「これ私に譲ってください!お願いします。」

 

って言っちゃったんですね。

本来、我々のような、介護のお仕事に就かせていただいている者が、

 

介護者さんから、何か物を譲ってもらったり、いただいたりするのは、タブーなんですよ。

 

でも、それを見たらどうしても、欲しくなっちゃって。

 

だって私、子供の頃に、最初に「ケセランパサラン」見てから20年以上一度も遭遇してないんですよ。

 

それで、介護者さんに息子さんから頼んでもらって(ほんとはいけないんですよ)

 

ついに!念願の「ケセランパサラン」をゲットしちゃったんです。

 

その時に、もう一つ、古い小さな丸いアルミの缶があって、

 

中には「おしろい」が入っていました。

 

それも、介護者さんが一緒に持っていっていいよ、って言っていただけて。

 

その時に、新しい家に行くのだから、家に着く前に、新しい桐の箱を用意しなさいって、

 

介護者さんに教えていただいて、

 

最後に介護者さんが、「もぅ私は充分幸せをいただいたから」って、

 

「ありがとう」って、言われて、それ聞いたら思わず涙がでてきて、

 

そうなんだぁ、「ケセランパサラン」はこの家の守り神だったんだなって。

 

 

あれから、3年たちますが、ほんとに小さな幸せがたくさん我が家に舞い込んできます。

 

 

「ケセランパサラン」は一年に二回以上見ると、妖力が消えてなくなってしまうと、

 

いい伝えられてられいますので、一年に二回だけ、

 

桐の蓋を開けて、

 

「いつも、小さな幸せをありがとう」って感謝しています。

 

 

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